いとう祐一郎 | 5.経済飛躍 -かごしま-
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新時代に対応した戦略的な産業おこし

さらなる農林水産業の振興と「安心・安全・新食料供給基地」の形成を図ります。

(56) 環太平洋パートナーシップ(TPP)協定に参加し,関税などの国境措置が撤廃された場合には,本県の基幹産業である農林水産業等へ大きな影響を及ぼすことが懸念されます。特に基幹産業であるさとうきび,でん粉原料用さつまいも,畜産等については,多大な影響を受けることが想定されます。このため,十分に我が国の立場を主張し,その主張が反映されないような交渉には決して参加しないことを国に強く求めます。

(57) 「かごしま食と農の県民条例」や「食と農の先進県づくり大綱」に基づいて,環境と人にやさしい循環型農業の展開をはじめ,食の安全を基本に,関係機関・団体と協力して,生産・加工・流通・消費にいたる施策を一体的に展開し,「安心・安全・新食料供給基地」の形成に取り組み,農業産出額の20%アップと食料自給率100%を目指します。特に,大隅地域における畑地かんがい事業をはじめとする基盤整備を進めるとともに,かごしま認証制度の推進,経営の法人化等の担い手の育成や集落営農の取組の促進など,鹿児島の農業振興を強力に進めます。

(58) 大隅農業・加工技術研究プロジェクト検討委員会の提言を踏まえ,価格支配力を高めた高付加価値型農業の展開に必要な農産物加工技術支援拠点施設を県農業開発総合センター大隅支場内に整備します。

(59) 飼料用稲の利用拡大や耕畜連携の推進による飼料自給率の向上を図り,粗飼料では自給率100%を目指します。

(60) 「安心・安全・新食料供給基地」の形成に向けて,限りある農地を最大限有効に利用するため,担い手への農地の利用集積や農地リース制度を活用した企業等の農業参入などを促進するとともに,耕作放棄地の現状を把握し,将来の食料事情の悪化に備えるため有効活用の道を探ります。

(61) 競争力の高い経営の育成などを通じて畜産主産地の形成を推進するとともに,「かごしま黒牛」「かごしま黒豚」の一層のブランド確立を図ります。特に,全国和牛能力共進会成績トップの座の奪還,かごしま黒豚の新系統豚の造成,さつま地鶏の生産振興などに取り組み,日本一の畜産生産基地として更なる発展を図ります。

(62) 日本一の畜産県である本県にとって必要不可欠の専門技術者である県獣医師の確保を図るため,処遇の改善に取り組み,受験者数の増加に努めます。

(63) 新しい「かごしまブランド」確立運動により,ブランド産地の更なる活性化と消費者ニーズに応じた産地間競争に勝ち抜く農業の産地づくりを推進します。また,世界に誇る「かごしまブランド」の全国やアジア地域への展開,付加価値の高い商品の創出,食品関連産業の育成を推進します。

(64) 地球温暖化に対応した新たな品種の育成・導入や栽培技術,病害虫防除技術など技術革新を先導する研究開発を加速するため,試験研究機能の充実強化を図ります。また,イノシシ,シカ,サルなどの有害鳥獣による農作物への被害を最小限に抑えるよう努めます。

(65) 林業・木材産業再生のため,「木材供給基地かごしま」の実現に向け,産業基盤としての健全な森林の整備や低コストで安定的な木材の生産体制づくりを進め,木材の生産量4割アップを目指すとともに,県外への販路拡大や東アジアへの木材輸出の取組を強化するなど,今後の県産材の需要拡大を図ります。

(66) 農山村地域の所得向上と活性化を図るため,日本一早い「早掘りタケノコ」や「原木シイタケ」など地域資源を生かした特用林産物の生産振興を図ります。

(67) 水産資源を持続的・安定的に利用するための資源管理とつくり育てる漁業をさらに推進するとともに,消費者や市場のニーズに対応した水産物の供給や商品づくりに取り組みます。特に生産量日本一を誇るブリ・カンパチ養殖については,事業者と協働して,低価格飼料の開発やカンパチ種苗供給体制の整備による低コスト化などを進め,その経営安定を図ります。

世界を魅了する観光地「KAGOSHIMA」の形成を図ります。

(68) 九州新幹線全線開業効果を持続させ,国内外に誇れる質の高い「おもてなし先進県かごしま」を目指します。点から線,さらに面へ広がる観光基盤の整備,ホスピタリティの向上に努め,観光産業の育成に取り組むとともに,事業者の方々とともに,かごしまの自然・食・文化・人の魅力「本物。鹿児島県」をPRし,県外宿泊観光客の10%増を目指します。

(69) 豊かな自然,良質な温泉,新鮮でおいしい食など,鹿児島ならではの地域資源を活用した観光施策を推進します。特に,自然や人とのふれあい,健康や食をテーマとするツーリズム,農林漁業の体験型観光など「スローライフ・スローフード観光」を推進し,人間性回復や癒しの観光地づくりを進めます。また,鹿児島が舞台となる映画等を誘致するため,フィルムコミッション活動を支援します。

(70) 桜島をはじめとする日本でも有数の景観を,歩きながら楽しめる錦江湾一周の「錦江湾しおかぜ街道」の整備を引き続き進めます。

(71) アジアをはじめとする多くの海外観光客が鹿児島を訪れるよう,九州新幹線を活用した福岡イン鹿児島アウト又は鹿児島イン福岡アウトの観光ルートを見据えた陸海空にわたる交通ネットワークの形成を図るとともに,国際航空路線の充実や“KAGOSHIMA”の知名度の向上を図ります。また,マリンポートかごしまなどを活用した国内外からのクルージング観光の誘致を推進します。

新たな産業戦略の展開を図ります。

(72) 東アジアに近接するという地理的優位性を最大限に生かし,次世代の基幹産業となる企業誘致の展開や高度な技術力を持った県内企業の育成により,国際的な分業体制の一翼を担う産業集積を目指します。特に,従来からの重点3分野である自動車関連産業,電子関連産業,食品関連産業に加え,環境・新エネルギー産業,健康・医療産業,バイオ関連産業について,企業誘致を含めて重点的な振興を図ります。

(73) 地域資源や特性を活用した新製品や新事業の創出に努めます。特に,地域を支える中小事業者と農林水産業者との連携による事業活動や新商品の開発を促進します。また,国内外の投資家も視野に入れ,技術革新を生み出す魅力ある産業の育成を図ります。

(74) 中小企業の振興を図るため,商工関係団体等と連携し,金融対策の充実や経営革新の支援など実効性の高い施策を展開します。また,ベンチャー企業や中小企業を対象に,県が試験的な発注を行う「トライアル発注制度」を引き続き実施するとともに,選定企業の販路開拓等の取組を支援します。

(75) 技術革新を生み出す魅力ある産業の育成を図るため,年間100件の産学官の共同研究の実施を目指すとともに,学生に対するインターンシップ,研究員の交換制度を充実し,鹿児島大学をはじめ地域における高等教育機関と地域産業,行政との密接な産学官連携による人材育成を行います。

かごしまの多彩な魅力「本物。鹿児島県」を,国内外に向けて,戦略的にPRを展開します。

(76) 「力みなぎる・かごしま」を創るため,国の内外を問わず,知事が先頭に立って「本物。鹿児島県」のトップセールスを行います。かごしまブランドの売り込み,かごしまの自然・食・文化を一体化した観光の情報発信,県内経済の活性化のための企業誘致など,率先して取り組みます。

(77) 中国における県産品輸出の物流ルート・販路の確保,中国からの観光客誘致を図るため,上海において鹿児島の観光や物産をPRします。

(78) 「薩摩焼酎」の世界ブランド化を推進するとともに,大島紬や薩摩焼,薩摩切子など特産品の海外進出を促進し,川辺仏壇など県内の伝統的工芸品産業を振興します。

(79) 環黄海経済圏をはじめとするアジアとの人・物・情報に関わる交流の一層の拡大を図るため,国際交流・協力と貿易振興を一体的に推進し,農産物・農産加工食品を中心とした輸出促進のための施策を推進します。